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ストーリー
東京に来て２年、工場で働くタカハシ。タカハシは朝起きてバイトに行き帰って寝る、その繰り返しの毎日を送っていた。だがひょんなことからバイト先の先輩ジョウジと仲良くなる。
アスカは、新宿のぼったくりバーで働くホステス兼客引きだ。そこに新人のアキコが加わり、家のないアキコはアスカの家に住みつく。
夏、４人は知り合い、ジョウジ、タカハシ、アキコはバンド活動を始める。アスカはバイト先でマスターを支える。ジョウジとアキコは付き合い始め、それぞれ充実した夏を過ごした。
だが秋が来る頃になると、徐々にそれぞれの歯車が狂い始める。
出会いと別れ、それぞれの１年間の成長を描いた青春映画。
監督から
人があふれかえっている東京という街では、それぞれ、勝手に生きていくことが出来る。それでも人は何かのきっかけで出会って、何らかの影響を与え合います。時には傷つけあったり、思いもよらず裏切ってしまったり、強がってみたり、不器用な中で失敗を繰り返してしまったりもする。取り返しのつかないことをしてしまったんじゃないかと、逃げてしまうこともあります。この映画の登場人物たちもそうやって出会って、失敗し、揺れ動きます。
それでも、それぞれの人生を選択しながら進んでいきます。春から春までの１年間、東京という街や時の流れに翻弄されながらも、やがて来る夜明けまで、彼らは前に進み続けます。カメラはその姿を淡々と撮り続けました。この映画は、「登場人物たちの記録映画」です。
河野和男